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G12

人々の健康をデザインして ゼロ・ウェイストホテルをめざす

株式会社凛門
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取り組み内容
ポイント&スコア

床・壁・天井はもちろん、建具や小物にいたるまで天然素材を使用した心地よい空間

風のない新しい冷暖房システム「パネルシェード」を全室に完備

料理は、旬の食材を中心に極限までフードロスを削減して提供

取り組み内容

鳥のさえずりが聞こえる静かな山間の斜面に、ひっそりとたたずむホテルが江之浦リトリート 凛門。眼下には海を見渡す景観が広がり、自然素材のやさしさにあふれた館内はまさに癒やしの空間です。ここに滞在すると日常を忘れ、その心地よさを満喫したゲストは、リピーターとして再び訪れることが多いのだとか。

同ホテルは2021年6月、築40年ほどの建物をリノベーションしてオープンしました。コンセプトは、人の健康にとってベストな場所にすること、そして50年後に廃棄されたときに地球環境に負荷がかからないこと。

廃棄するときを考慮した素材選び
建材については、徹底的に自然素材にこだわりました。
床はナラ材、格子部分はスギの間伐材、ほかには竹材も活用し、テラスも含めて天然木のみで仕上げました。客室に用意したアメニティトレイや鉛筆も小田原の間伐材を使用したものをチョイスしています。
壁は土壁仕上げです。日本古来の建築に使用されてきた土は、地方によって色のバリエーションが実に豊かですが、その色がデザインに生かされています。化学塗料やビニールクロスは、バックヤードにいたるまで一切使用していません。
木や土といった自然素材は、断熱性・調湿性に優れているだけでなく、遠い将来廃棄された時にも分解されて環境に負荷をかけないというメリットがあります。

冷暖房にはパネルシェードを使用
冷暖房設備としては、従来のエアコンではなく、冷水と温水によって温度調節をするパネルシェードを採用しました。木のパネルの中に、夏は冷水、冬は温水を循環させて、輻射熱の作用で室内をゆっくりと冷やす、または温めるという仕組み。RC構造の蓄熱性を生かしつつ、さらに80ミリの外断熱を施したり、断熱効果の高いサッシに変更するなどの工夫で冷暖房効率をあげています。風が生じないのでハウスダストも発生せず、消費電力も従来の半分と、地球にも人にもやさしい次世代型エアコンと言えそうです。就寝中に室内が乾燥することがなく、ゲストにも好評なのだとか。
とはいえ、昨今の真夏の猛暑には苦戦をしているそうで、ブラインドや簾を設置する、窓ガラスに断熱フィルムを貼るなど、さらなる対策を施しています。

地元の食材を使用し、食品ロスを防ぐ
レストランで提供する料理については、地元の食材を使用することに積極的に取り組んでいます。湯治場で湯上がりに提供しているレモン水には、地元の農家から直接仕入れた完全無農薬のレモンを使用。旬野菜エスプレッソスープはメインで使わない野菜をひたすら煮込んで作ったもので食品ロスを削減しています。

洗浄剤の見直しで環境負荷を排除
ホテルでは水回りの衛生管理が重要なポイントですが、水と塩を電気分解して電解水を生成する機械を導入しました。酸性電解質は医療器具の洗浄にも使用されているように除菌やウィルス除去の効果があります。アルカリ性電解水は油脂の乳化やたんぱく質の分解など、有機物の汚れの除去に優れています。この2つを使用することで、高い洗浄力・殺菌力を保持しながら、排水する時点では水と塩に戻っているので水質汚染を軽減でき、環境負荷を避けられます。

ヴァージンコットンに新たな価値を
通常は廃棄されてしまうヴァージンコットンを、手作業で拾い集めて糸にして靴下として製品化。客室のゲストに提供しています。今まで未利用だったヴァージンコットンの落ちわたに新たな価値を生み出しました。ゲストが持ち帰らずに置いていった靴下については、染色を施して製品化する計画も進行中です。


第2回気候変動アワードで大賞を受賞
このほか、あらゆる場面で、人と環境に配慮した取り組みが見られます。
・バイオの力で有機物を分解するバイオ洗浄剤を採用、環境にも人体にもやさしい洗浄を実現しています。
・飲み物で使用しているのは草ストロー。使い心地に問題のあった紙ストローに変わるものとして草ストローを採用しました。草は分解されて土にかえるのでゴミの削減に。
・歯磨き粉をペーパー歯磨きに変更しました。これにより歯磨き粉の容器自体がなくなったことでゴミを削減。
・ゲストが使用するための館内着は100%オーガニックコットンを使用しています。
・駐車場の地面の一部を芝生にすることで、反射熱を軽減。
以上のようなさまざまな取り組みが評価され、小田原箱根商工会議所が実施している気候変動アワードで、令和4年度の第1回では特別賞を、令和5年度の第2回では大賞を受賞しています。

同社の取り組みは、ゴール12(つくる責任つかう責任)を中心に、ゴール13(気候変動に具体的な対策を)ゴール14(海の豊かさを守ろう)ゴール15(陸の豊かさも守ろう)などその他ゴールに広く貢献しています。

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#CO2対策 #フードロス #森林資源

記事作成者:運営事務局

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株式会社凛門

シェアされたSDGsポイント合計 3

SDGs貢献ゴール

つくる責任 つかう責任
すべての人に健康と福祉を
住み続けられるまちづくりを
気候変動に具体的な対策を
海の豊かさを守ろう
陸の豊かさも守ろう

※SDGs17ゴールアイコンの引用元は「国連」です。

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シェアされたSDGsポイント

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前日比較
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SDGsウエイト

メインゴール

G12
つくる責任 つかう責任

サブゴール

G3
すべての人に健康と福祉を
G11
住み続けられるまちづくりを
G13
気候変動に具体的な対策を
G14
海の豊かさを守ろう
G15
陸の豊かさも守ろう

採用情報

現在、採用情報はありません。

更新日
2024/09/02
開設日
2024/08/29
SA-No.
69
株式会社凛門