町民参加型の東員ミュージカルが地域の絆と創造力を育む
取り組み内容
三重県東員町では、文化芸術を通じて人と人をつなぎ、地域の魅力を高めようと「東員ミュージカル」に取り組んでいます。舞台芸術に町民が主体的に参加できる環境を整えることで、世代を超えた交流を生み出し、地域全体の活力へとつなげることが目的です。
この活動のきっかけは、水谷町長が四日市市を拠点とする「演劇集団ローカルスーパースターズ」の公演を観たことでした。町でもこうした文化事業を展開したいと考えた水谷町長が、同劇団を主宰する野村幸廣さんに正式に依頼したことから「東員ミュージカル」が誕生。2013年に第1回公演を実現して以来、定期的に上演を続けています。
東員ミュージカルの最大の特徴は「町民参加型」であることです。毎年オーディションで選ばれた約10名の町民が、ローカルスーパースターズとともに舞台を創り上げます。演目には東員町の風土や歴史を感じられる題材が多く、猪名部神社の上げ馬神事を描いた『天高く馬跳ぶ春』、田んぼを舞台にした『ぼくらは田んぼで生きている』のほか、東員町出身の画家・石垣定哉や三岐鉄道北勢線をテーマにした作品など、野村さんが取材を重ねて脚本を書き下ろしています。
初演は大好評を博し、出演した町職員が人気者になるほどの反響がありました。その後、町民の間にも広く知られるようになり、今では約700席のホールが毎回満席になる人気公演に成長。2025年11月には第13回公演『オレたちはサンタじゃない!!~東員の星空からメリークリスマス』が開催されます。
野村さんは「継続するためには、自らチケットを売る覚悟と、絶対に良い舞台にするという責任が大切」と語ります。行政主導の文化事業で10年以上続く例は全国的にも珍しく、近年は子どもたちが出演する春のミニ公演も行われています。
この東員ミュージカルの取り組みは、ゴール4「質の高い教育をみんなに」
を中心に、ゴール11「住み続けられるまちづくりを」
ゴール17 「パートナーシップで目標を達成しよう」などその他ゴールに広く貢献しています。
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記事作成者:運営事務局
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