選手たちが認知症サポーターとして思いやりあふれる街づくり
取り組み内容
ヴィアティン三重は、東員町を含む三重県の7市町をホームタウンとして活動するサッカークラブです。Jリーグ入りを目標に日々練習に励みながら、サッカークラブのさまざまな活動を通して地域課題の解決の一助になることをめざしています。
選手たちが認知症サポーター養成講座を受講
東員町の人口2万5000人のうち、半数が65歳以上の高齢者です。2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になるという推計がある一方、若年性認知症になる可能性もあり、認知症は誰もが直面する万人の課題です。
認知症と思われる初期段階から、地域ぐるみで心理面・生活面の支援をするための「チームオレンジ」という仕組みがあります。チームオレンジの中心となるのが認知症サポーター。ヴィアティン三重では、オレンジ繋がりということもあって、2024年6月トップチームの選手たちが認知症サポーター養成講座を受講しました。
認知症サポーターは、認知症について正しく理解し、偏見を持たず、認知症の人や家族を温かい目で見守る「応援者」です。特別なことをするわけではないですが、選手たちが認知症サポーターとして活動して情報発信をしていくことで、ヴィアティン三重のサポーターたちをはじめ、町民一人ひとりが自分の周りに目を向けるきっかけとなることが望まれています。
社会福祉協議会と連携協定
2023年7月、東員町の地域福祉推進と住民の「3感(基本的信頼感・自己肯定感・自己有能感)」の向上に寄与することを目的とし、社会福祉法人東員町社会福祉協議会と連携協定を締結しました。
健康増進を目的としたウォーキング教室に参加したり、シニアクラブ連合会のグランドゴルフなどに参加することも。グラウンド以外で選手たちが活動することにより、その場に活気が生まれることを肌で感じるのだそう。地域の祭りやスポーツイベントなどに積極的に参加し、街が元気になるように取り組んでいます。
「選手やスタッフが地域と一丸となって取り組むことで、多くの人に知ってもらったり伝えることができる。そうした我々の情報発信力を地域の課題解決のために生かしていきたいです」
学校を訪問してサッカー教室やキャリア学習
そのほか、ヴィアティン三重では、選手とスタッフが町内にある幼稚園・保育園、小学校を訪問して、サッカー教室やキャリア学習を実施しています。地域の子どもたちにサッカーを教えるのはもちろん、体を動かすことの楽しさ、ルールを守ることの大切さを伝えています。また、小学生向けには、キャリア学習としてJリーグ経験のある選手から夢を持つことの大切さを伝え、子どもたちの健全な成長を促しています。
日本トランスシティ、ヤマダイ食品、三重平安閣グループなど地元企業をはじめとする多くのパートナー企業の協力にも支えられて、地域に根ざした活動を続けています。
同社の取り組みは、ゴール3(すべての人に健康と福祉を)を中心に、ゴール4(質の高い教育をみんなに)ゴール11(住み続けられるまちづくりを)ゴール17(パートナーシップで目標を達成しよう)などその他ゴールに広く貢献しています。
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記事作成者:運営事務局
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